飼犬に手を噛まれる 愛している人や部下に裏切られる

偕老同穴〔保元物語〕 仲睦まじい夫婦の契り 死んでも一緒

柿が赤ぅなれば 医者は青ぅなる 【赤・青】語呂合せ

 晩秋は健康で体調を崩す患者が少ない

籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋を作る人 人は様々

頭が動かねば尾も動かじ率先垂範(すいはん)〉【頭・尾】語呂合せ

 上に立つ者が率先しなければ下の者は動かない

嫁して三年子なきは去る

  結婚して三年経っても子供が生まれないと離婚の理由とされた

嫁しては夫に随い 老いては子に随え 妻の心得 俗説

火事でさえ土台石は残るが道楽息子は何も残さん 土台石もない

稼ぐに追い付く貧乏なし 家業に勤しめ

風邪は万病の元 風邪がもとで余病を併発し勝ちである

堅い木は折れ易い 柔軟なほうがよく事に耐えられる

隔靴(かくか)掻痒(そうよう) 

靴の上から足を掻く如く思いどうりにならない もどかしい

我田引水 自分の都合だけを考えて物事を運ぶ

瓜田(かでん)に履(くつ)を納()れず〔古詩源 君子行〕

 疑いを招く行為の戒め

金があるところには人が集まる 誰でもお金は大好き

金が金をつくる 金は投資や利殖で財産を増やす

金の貸し借り不和のもと 金のトラブルは敵をつくる

金の切れ目が縁の切れ目 交際と義理を欠けばテキメン

金は金持ちの家に集まる 金持ちは金儲けが得意

金は邪魔にならぬ 金はいくら持っても重くない

金は光らせて使え 有効に使え

金持ちは金を使わず 金持ちは苦労を知っている

金持ちと糞溜めは 溜まるほどきたない 金持ちはケチ

金持ちより同志持ち 友人が多く持つ人が良い

禍福は糾(あざな)える縄の如し〔史記 賈誼列伝〕

 この世の禍福は表裏一体、禍を悲観せずともよい

果報は寝て待て 幸福は運によるものだから天に任せろ

壁に耳あり 障子に目あり〔博聞録〕 密談は漏れ易い

神様のお供え物は、満ち潮時 満潮は吉

神棚は東向き 仏壇は西向き北向き〉 方位占い

神棚と便所の方位は東北と南西を避けよ 方位占い

雷ン鳴る時は蚊帳(かや)を張れ 落雷避難

雷ン鳴る時は桑畑に逃げろ 桑原桑原

亀の甲より年の劫() 【甲と劫()】を掛けたことばあそび

 年長者の経験は尊ぶべきだ

カモメの高飛びは時化前 (気象)

烏が集まって鳴く時は不幸がある 死の予兆 俗説

烏のへぐらしは雨  (気象)

借り着より洗い着 貧しくとも自前が良い

借り手になるな 貸し手にもなるな

 金の貸借によるトラブルは多いもの

借りる時の恵比寿顔〈―地蔵顔〉返す時の閻魔(えんま)

 借りる時の恩を忘れちゃ駄目

枯れ木も山の賑わい 数が揃えば無いよりはまし

川ン物と浜ン物は取っても盗人にならん 人の物は人の物

髪毛が縮む時は雨 湿度が高い(気象)

可愛い子には旅させろ可愛い子には薄着させろ

 子供に辛い経験をさせる事は教育上良い結果を生む

可愛さあまって憎さ百倍

 可愛さが強いほど一旦憎しみに変われば酷く憎い

考え事は雪隠(せっちん)〈―便所〉 アンモニア臭で脳を刺激する

癇癪もちの箍(たが)弾け 短気者は箍が外れたように自制心を失う

元旦の初客が男ならば一年中縁起が良い 俗説

 

  

聞いた百より見た一つ百聞は一見にしかず

聞いて極楽 見て地獄 聞くと見るとは大違い

聞き上手の話下手 座持は上手だが意見を言えない

聞き上手は話上手 相手の話をよく聞いて自分の意見を通す

聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥

 聞かないで知らないほうが一生恥ずかしい思いをする

聞けば気の毒 見れば目の毒 見聞きすればやはり心配する

雉子も鳴かずバ撃たれまい〔神道集〕 無用な発言が禍を招く

来たる者は拒まず 去る者は追わず〔孟子〕

 来る者を拒んだり去る者を引き止めたりしないがよい

木戸口に刺(とげ)のある物を植えれば魔避けになる 俗説

北枕は(西枕)するもんじゃか 俗語

汚くもうけて奇麗に使え 金は有効に使え

きちがいに刃物 極めて危険

木人形も衣裳から馬子にも衣装〉 身なりを整えれば見違えるよ

昨日の情け 今日の仇〔源氏令泉節〕

 親しかった者が敵になる 人は当てにならない

昨日は人の身 今日は我身 災難はいつ降り掛かるか分からない

木箸と竹箸を一緒に使うな 遺骨を拾う箸(作法)

気は持ちよう心は持ちよう

 気がしっかりしていれば悲しみや苦しさも乗り越えられる

木元 竹末(うら) 木は根元から竹は末口から割るがよい

鬼門に鬼瓦 鬼門の方角に鬼瓦を据えて魔除けにする

着物の初卸は仏事からが良い どちらも同じ

窮鼠(きゅうそ) 猫を噛む〔塩鉄論〕 追い詰められると弱者も強くなる

兄弟は他人の始まり〔沖津白波〕 結婚すれば兄弟愛も薄れる

木六竹八 木は六月1 竹は八月以降伐採せよ(旧暦)

京都の着倒れ 京都の人は医療費に金を浪費する

共同責任 無責任 責任を分散すれば責任感が薄れる

起用貧乏 人宝 起用故に自分は貧乏して他人助けになる

 ②一つのことに徹しないから成功しない

今日ン仕事は明日に延ばすな 労を惜しめば負担になる

今日の一針 明日の十針 少しの労を惜しめば労が重なる

義理は借物 義理は返さなければならない

義理張るより頬張れ 無理なつきあいより自分の事が大事

切りようより盛りよう 調理の仕方は盛り付けが大事

器量より気前 美貌より性質の良い女が望ましい

木を矯()めるなら若木のうち 若い時期に教育するがよい

近所に事なかれ〔八犬伝〕 近所に問題があれば自分に波及する

 

  

食いつく犬は吼えぬ 実力あるものは決して喚かない

食い物は小勢 仕事は大勢

 食べ物は少人数がよく、仕事は大勢でした方が楽だ

食い物ば粗末にする者はのさり(授かり)が無い

 食べ物を大事にする教え

食い物ば箸から箸渡しするな 遺骨箸(作法)

臭い物には蝿がたかる 不正をする者のところには不正な人が集まる

草は見つけたとき引け 後では根が張って引けない

臭い物には蓋をせろ〔世話尽〕 醜聞が漏れるのを防ぐ

腐っても鯛破れても錦〉 良い物は傷んでも価値がある

腐れ縁は絶たれず 悪縁はなかなか切れない

くじくじすンな 十時になるぞ 【くじ・十時】の語呂合わせ

鯨ン男と鱶ン女はおらん 【鯨:抉(くじ)らん】【鱶:拭かん】

薬九層倍 百姓百層倍〔茶人気質〕 薬屋も百姓も利潤が大きい

薬は毒ほど効き目なし 悪事は影響が大きい

薬も過ぎれば毒となる〔醒睡笑〕〈過ぎたるは及ばざるが如し

薬飲むより食養生 食事は健康の源 普段の養生が大切

糞見て踏むな 馬鹿見て構うな 無益なことに関わるな

(くちはわ)を早ぅ見る年は酷暑になる(気象)

口が動けば手が休む〔紙子仕立両面鑑〕喋れば仕事が疎かになる

口と財布は締めとけ 多弁と浪費の戒め

口にうまかもんな腹に毒 美味しい物は、大食し勝ち

口の下にほくろがある者は 喰い物に不自由せん 俗説

口に関所なし 何を言っても良いが責任が伴う

口は口 心は心 口先と心の中とは違うものだ

口は重宝〔遊君三世相〕 口では何とでも言えるが実際は違う

口八丁手八丁 話も行動も達者

口は閉じても眼は開け ことばを慎んでも観察眼を養え

口は禍の元口は禍の門、舌は禍の根〉 ことばを慎め

(くど)は前で焚()け 風呂は奥で焚け 熱効率が良い

苦は楽の種 将来楽をするために今、苦労するのだ

首にほくろがある者は衣裳持ち 衿ぼくろ 俗説

苦しい時の神頼み 苦しい時だけ神仏に助けを求める

暗闇の頬被り 何の役にも立たない

苦労せンば楽しみなし苦は楽の種

 今苦労をしていれば将来は楽に暮らせる

君子危うきに近寄らず 危うい所へは行かない〔孟子尽心〕

君子豹変す 過ちを改め善に移す これまでの言動を平気で覆す

葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さず 葫(にら)や酒は修行の妨げになる

九日餅(廿九日)は搗くな 【九】が【苦】につながる

 

  

怪我の功名 しそこないが偶然良い結果を生む

下戸(げこ)の建てた土蔵なし〔世間胸算用〕

 酒を飲まない人が財産家になった例えは聞かない (呑助)

下種(げす)の後知恵 事が済んでから考えつく

下種のかんぐり 下種は邪推が多い

下種の口には戸は立てられん 下種の口は防ぎようが無い

下駄の鼻緒が切れたら出掛くンな 縁起担ぎ

煙りが燻(くす)ぶっている夢をみれば災難に遭う 俗説

煙りがまっ直ぐ上がれば晴れ 無風(気象)

煙りが東に流るれば晴れ (気象)

喧嘩は最初にしろ 問題点は先に解決し後にしこりを残すな

喧嘩は両成敗〔夏祭浪花鑑〕 双方に罪が有るので同様に罰する

 

  

恋はくせもの〔花月〕 人は恋のために分別や行動が狂う

恋は盲目 恋愛は理性を失う

光陰水の如し 過ぎ去った月日は戻らない 〔顔子家訓 勉子〕

光陰矢の如し〔禅門諸祖偈頌〕 月日が過ぎるのは早い

碁打ちゃ親の死目に会わん 熱中し過ぎて時を忘れる

孝行したいときには親はなし 親孝行は親が生きている間にせよ

孝行とからいもン肥はし過ぎる事はない

親孝行したい時は親はなし〉 悔やまぬ先に孝行を

郷に入れば郷に従え〔童子教〕居住地の風俗習慣に従うがよい

効能書ゃ読めんところに効能あり 治そうと思えば効能がある

紺屋(こうや)の白袴(はかま)〔三十二番職人歌合〕

 人の為に尽くし、自らを構わない

声の太いが勝ち 大声で圧倒するほうが勝つ場合が多い

声の太か者にゃ悪か人間なおらん 隠し事が無い

肥より鍬 手入れが肝要(農事)

五月の腐れ鯛 五月頃は鯛の味が落ちる

五月の夕焼け井手落とせ 大雨の前兆 井手の水を外せ

こけても馬ン糞なっと掴(つか)うで起きろ 失敗を無駄にするな

ごけ(寡婦)にゃ花が咲き 男やもめにゃ蛆が沸く

 男のやもめ暮しは身の回りが不潔になりがちだ

心は二つ身は一つ あれもこれもしたいが両方はできない

心弱くして父無し子生む〔世話尽〕 だらしない者は禍を招く

五十にして天命を知る〔論語〕

 五十歳になって天が与えた人間の使命を知ることができた

東風は嵐の前ぶれ (気象)

東風焼けは雨の前ぶれ 雨前には東風焼けになる(気象)

子供怒るな来た道じゃ 年寄り笑うな行く道じゃ

 長い人生自分も同じ道を歩くのものだ

子供と金玉(睾丸)は荷物にならぬ 我が子は負担にならない

子供三人もたんば親の恩ナ解らん 三人生んで親の恩を知る

子供だましの親泣かせ 子供を喜ばすための親の出費

子供の前では内輪(痴話)喧嘩するな 家庭円満が第一

子供は教え殺せ 馬は飼い殺せ 教え過ぎることはない

子供は親の後姿見て育つ 親を見習う 真似ぶ(学ぶ)

子供は親ン光 老いては子の光

 親の築いた地位や財力で育ち、世帯交替で子供に養われる

子供は炉端で聞いたことを大道で話す よく聞いている

事を為すには人の和・地の利・天の時が大事

 人の団結力、地勢の利便性、タイミングが大事だ

こなさんバ蜂は刺さん 蜂は攻撃しなければ刺すことは無い

子持たずに子供呉ンな 生んだ経験が無い人は愛情が薄い

東風焼(こちや)(朝焼け)なら明日は雨(気象)

子の恥は親の恥〔閑情末摘花〕 親子の関係は不可分である

子は有るも嘆き 無きも嘆き 有っても無くても嘆きの種

子は一代夫妻は二代 主従は三代 他人は五代

 親子関係はこの世限り、夫婦はあの世まで続く、主従関係

 は過去・現在・未来の三世、他人との関係は更に深い

子は鎹(かすがい) 子供に対する愛情故に夫婦仲も融和され

子はこもうもって(小さく産んで)太ぅ育てろ

 胎児は小さいほうが安産 育児は栄養と健康が大事

子は三界の首枷(かせ) 子を思う親心に引かされる

蜘蛛(こぶ)が朝から脂(やに)張れバ晴れ 無風状態(気象)

蜘蛛(こぶ)が低いところに脂(やに)張る年は台風が多い (気象)

困った時の神頼み苦しい時の―〉 困った時だけではだめ

米は百姓の手間日間八十八度 【米】分解文字【八十八】

 米になるまでには随分と手間暇が掛かる(農事)

米は百姓の汗と涙の結晶 米作りは労苦が多い(農事)

子故に迷う親心 子を思う愛情故に思慮分別を失う

子より孫が可愛い〔松風村雨束帯鑑〕 孫を溺愛

碁を打つより畑打て 飯のタネが先決 【打つ】の語呂合せ

子を見れば親が判る 子は親によく似るもの

子を持って知る親の恩 自分が親になって初めて分かる

米ん飯よりゃお思()し召し 物より心使いが嬉しい 【飯・召し】

怖がる女と寒がる猫はうそ 猫かぶり