泣いて暮らすも一生笑って暮らすも一生 同じ一生笑って暮らせ
無い物ねだり 無いものを欲しがるのが人の常
苗代半作 苗半作 苗代作りも 苗作りも大事な仕事だ(農事)
長い物には巻かれろ〔鷹筑波〕 勝てぬ相手には反抗するな
無か時の辛抱 ある時の倹約 普段から辛抱して倹約に心掛けよ
長口上は欠伸(あくび)の種 聞き手を飽かせる
流れ星が消えん内に願い事すれば叶う 俗説
流れる水は腐らず〈使う鍬は錆びず〉 動くものは朽ちない
仲立ちするより逆立ち 仲人は苦労が多い
泣く子と地頭には勝てぬ〔女房形気〕 権力者には従う他ない
無くて七癖 人にはないようでも癖があるもの
情けは人の為ならず 人の情けを受ける事がある
情けよりお酒 【さけ】の掛けことば 同情より実利
情けも過ぎれば仇となる 自費や好意も過ぎれば為にならぬ
なすびもトマトも忌地(いやぢ)嫌う 連作障害(農事)
鉈(なた)を貸して山を取られる 恩を仇で返される
夏の朝焼け川越えするな 大雨の前兆(気候)
夏の早立(さだち)(夕立)は馬の背中を分ける(気候)
夕立の雨はごく狭い地域に集中的に降る
七カ月児は育つが 八カ月児は育たん 八ケ月早産児 俗説
何某(なにがし)よりも金貸し〔一休狂歌問答〕 格式より実利が良い
何事も因縁〈何事も縁〉 世の中のことは全て因縁がある
生兵法は怪我のもと いい加減な知識はかえって失敗する
訛りは国の手形 ことばで出身地が分かる
なめくじにも角 一寸の虫にも五分の魂
習うは一生 幾つになっても習うことがある 生涯学習
習うより馴れ〔学者気質〕 教わるより慣れれば覚えが早い
理屈より実践である
ならぬ堪忍 するが堪忍〔養草〕
もう堪忍できないところを我慢するのが本当の堪忍だ
なる木は花から違う 優れた人は常人とどこかが違う
縄のないだしと歌い出しはこまいがよい 盛り上がりで引き立つ
名をとるより得取れ 名声より利益を得よ
何の肥料より親父の足跡
作物には肥料も大事だが手入れはもっと大事(農事)
似合うた鍋(なべ)には似合うた蓋(ふた) 似合った相手がいるもの
似合うた屁をふれ 力量に合った事をしろ
二階から目薬 思うように行かない
逃がした魚は大きい 無くした物は惜しさが一倍
憎い嫁から可愛い孫が生まれる 嫁は憎いが孫は可愛い
憎まれ子 世にはばかる(幅をきかす) 〔好色万金丹〕
憎まれる人がかえって世間で幅をきかす
西が曇れば雨 (気象)
西向きに家建つんな 西日が強い (生活の知恵)
にっちもさっちもいかん時は憩え
どうにもこうにもならない時は休憩しろ
二度ある事は三度ある 反復傾向がある
二度教えて一度叱れ 徹底して教えて叱るのは一度で良い
二兎追う者は一兎をも得ず
同時に二つの事をすればどちらもうまくいかない
女房と畳は新しい程が良い 新しい間は美しい
女房と味噌は古か程、味がある 円熟する
女房は小屋ン隅から貰え 男の面子が欲しい 俗説
庭造るより田作れ 実利を得よ(農事)
入道雲は雷の前ぶれ (気象)
人間は実ると仰向き 菩薩は俯く
〈実ほど頭を垂れる稲穂かな〉
人は実ると気位が高くなるのを戒めたことば
人間万事塞翁(さいおう)が馬〔淮南子〕
人生の禍福は予測できないものだから禍を悲しむにあたら
ず、福を喜ぶに足りない 禍を憂えず福を喜ばず
にん(人)見て法を説け 相手の人格を見て話せ
糠に釘〈豆腐にかすがい〉 効き目がない
盗人と付き合うても 嘘付きとは付き合うな
嘘つきは全く信用にならない
盗人は盗ったしこ 道楽息子は土台石も残さん
盗人より火事、火事より道楽息子、何も無くしてしまう
塗り箸で素麺(そうめん) 滑って掴めない
濡手に粟 労せず利を得る
寧者(ねいしゃ)の日暮れ知らず 仕事に夢中で時間を忘れる
猫が面洗えば雨 顔を洗うしぐさをすると雨(気象)
猫が面洗うとき耳の後ろまで手を回せば晴れ (気象)
猫に死人ば股越えさすんな 猫は魔物
猫はこなせば痩せる 犬はこなせば太る
猫は三年飼うても恩を知らん 犬とは大違い 恩を知らない
猫も跨いで通る 不味い物
猫ン罰は三代たたる 猫は魔物
鼠捕らぬ猫は飼うべからず
寝て喰えば牛になる(行儀作法)
能ある鷹(たか)は爪を隠す〔毛吹草〕
実力者は才能を表面に出さないものだ
能書は読めン処も効き目あり
はっきり見えないほうが有難みがあって尊い
能無しの口たたき 才能の無い者が口先達者
軒を貸して母屋取られる 恩を仇で返される
後の百より今五十 即金の効力
喉もと過ぎれば熱さを忘れる〔源氏冷泉節〕
苦しい事も時が経てば忘れてしまう
飲むより吸うが減る 一度に飲むより少しずつ吸う方が減る
暖簾に腕押し 相手にしても張り合いが無い