代が変われば世も変わる 世帯が変われば家風も変わる

大根と女房は盗まれる程良い 良いから盗まれる

大事の前の小事 油断禁物 ②小事を犠牲にせねばならぬ

大事は小事より起こる 小さな事から失敗することがある

大は小を兼ねる〔毛吹草〕 小さい物の役目をすることができ

台風前には鼠が逃げ隠れる (気象)

台風は西風に変われば止む 戻し風(気象)

大木は倒れても土着かず 大者は失敗しても影響が薄い

大物は削()つり取れ 大きな石などは少しづつ欠いて取れ

田植の夢は身近かに無情がある 俗説

鷹の目にも見落とし 目敏い人にも失敗はあるものだ

竹ン子の親勝り〔毛吹草〕 成長が早く親より優れている

畳の縁を踏めば足が腐る(行儀作法)

畳敷きは四隅をつくるな 四を死に繋げて忌み嫌う 縁起

只より高い物はない 只で貰えばお返しの方が高くつく

建ち家の餅投げは満ち潮時に投げろ 満ちは吉 縁起

断ち切るときは三度積もって 一度に切れ 慎重に

立っとる者ナ親でン使え 急ぐ用事は手近な人に頼め

辰年生れが三人揃えば家が建つ 【建つ・辰】語呂合せ

辰年生れの女は男を尻に敷く 元気者が多い

立つ鳥後を濁さず〔織留〕 去るときはよく始末をすべきだ

辰の日には着物は断つな 【辰・断つ】語呂合せ

立つより返事 呼ばれたら、立つ前に返事するものだ

立て板に水 弁舌さわやか

(たで)喰う虫も好き好き〔世話尽〕 人の好みは一概に言えない

立てば歩めの親心 子供の成長を待つ親心

棚から牡丹餅(ぼたもち) 思いがけない幸運

他人の荷物は軽く見える 自分だけが苦労人と思い勝ち

他人の飯を食わねば親の恩は分からぬ

 世間に出て苦労しないと親の恩は分からない

煙草は百害あって一理なし 害が怖けりゃ禁煙しては?

旅は道連れ世は情け〔毛吹草〕 旅先では助け合って楽しい旅を

食べ物を箸から箸渡しにすンな 遺骨箸(行儀作法)

黙っているものに油断するな 

 無口の人は何をしでかすか分からない 黙って大事を為す

玉磨かざれば光なし〔実語教〕 才能があっても修業が大事

足らぬは余るよりよし知足〉 無駄の戒め

足るを知るものは富む〔老子〕

 質素を旨として満足な生活ができる人は心が豊かな人だ

便りの無いのは良い便り 便りなければ無事な証拠

田を買うなら水、山買うなら木場見て買え

 田は水利がよく山は木の育ちを見て買え(農事)

短気は損気 〔毛吹草〕 短気を起こすのは損である

団子やって餅貰う 親切が倍になって返ってくる

反物ば断つ時は七度積って一度に断て

 切り損じがないように慎重に切断せよ(生活の知恵)

  

知恵多ければ憤(いきどおり)多し 世の中の矛盾に憤慨する事も多い

知恵者一人に馬鹿万人 知恵者には万人も叶わない

知恵者は語らず 知った振りをしない

知恵者は人の過ちに学ぶ

知恵の無い子に知恵つける 無心な子どもに悪知恵つけるな

知恵は小出しにせろ 出し切れば窮する

近い者に銭貸すな 近親に貸した金は取り立てにくい

近くて見えぬが睫毛(まつげ) 〈灯台下(もと)暗し

地震の時は竹薮に逃げろ 地割れの心配なし(気象)

父の恩は山より高く、母の恩は海より深し〔童子訓〕

父は天 母は地〉 両親の恩は広大である

血止めは蓬(よもぎ)バ揉んで付けろ 止血作用あり(生活の知恵)

地の利は 人の和に如()かず〔孟子〕

 地形が便利でも人の団結力には及ばない

茶碗を叩けば貧乏神が寄ってくる(行儀作法)

茶碗に口付けて喰えば猫になる(行儀作法)

ちょい惚れのちょい飽き 惚れ易い者は冷め易い

蝶が群れ飛ぶ時は雨前 (気象)

提灯持ちの足元暗し 提灯持ちは前歩け〈灯台下暗し

塵も積もれば山となる 僅かな物でも積もれば高大になる

 

  

搗いた餅より心持ち 品物より心づかいが嬉しい

使う鍬は光る玉は磨かねば光らない〉

月と星が近か時は不幸がある 俗説

月暈(かさ)日傘 日暈雨傘

 月に暈があれば晴れ 日に暈があれば雨(気象)

漬物誉めれば親爺が悋気(りんき)する 何故味を知っている 俗語

(つばめ)が低く飛ぶ時ゃ雨 昆虫が群れる(気象)

綱渡りより世渡り 世渡りは難しい

角を矯()めて牛を殺す〔竹斎物語〕

 欠点を直す方法も度を越せば全体を駄目にする

つましか男に青菜見するな 野菜は湯掻くと極端に減る

罪を憎んでその人を憎まず

 罪は悪いが、侵した人を憎むのはよくない

爪に大きな半月が出ている人は健康体 血流が良い

面がもの言う 顔が売れていて無理が通る 顔に心情が表れる

面張るより頬張れ 面体より実利を取れ

釣り道楽の行き止まり 魚釣り道楽以上のものはない

鶴の一声 雀の千声〔苅萓築門〕

 色々言うより中心人物が一事言えばピタリと納まる

 

 

亭主八杯 客三杯〔酩酊気質〕 接待する側が逆転する

手飼いの犬に手を噛まれる〔世話尽〕 恩義ある人に義理を欠く

手が冷たい人は心が温かい 俗説

出掛けに草履の鼻緒が切れると不吉 縁起

でこに馬鹿なし 額には知恵が宿ると言う 俗説

出そうで出ぬのが石原筍(たけのこ) 出にくい例

出針(出掛け前に針を)使うな 【出払い=出て仕舞う】忌み嫌う

鉄は熱い打ちに打て 未成熟な内に鍛えておけ

手に仕込んだ者に喰いっぱぐれなし 技術は身を助く

(てのひら)にほくろがある者は金持ちになる 俗説

手は借りても銭ゃ借るな 金銭貸借はトラブルのもと

手前味噌 自家製の味噌を誉める 自慢すること

手飯(めし)、向こう糞じゃ引き合わぬ 割に合わないこと

出物(おなら)腫れ物処嫌わず〔ひらがな盛衰記〕出たい時に出る

出る杭は打たれる〔北条五代記〕優れた者は攻撃の的にされ易

天知る 地知る 人知る 我知る〔後漢書〕 悪事は必ず露見する

 誰も知らないだろうと思っても天地も、自分も知っている

天向いて唾(つば)を吐く天に唾す〉〔四十二章経〕

 人に害を与えようとして自分に害が及ぶ

天網恢恢疎にして漏らさず 天は粗い網目の様でも悪を逃さない

 

 

トージ(焦げ飯)バ息子に喰ゎすれば出世せん 俗説

道具だてする大工は手ぬるい

 道具のことばかり気にする大工は仕事が捌けない

冬至に南瓜を喰えば風邪ひかん 栄養学

冬至に柚子(ゆず)湯に入れば風邪ひかん 体が暖まる(生活の知恵)

灯台下暗し提灯持ちの足下暗し

 遠くを照らす灯台の真下は暗い 身近な事情に気付かない

問うは当座の恥 問わぬは末代の恥〔狂言庖丁聟〕

 知らない事を聞くのは恥ではない 知らない方が恥だ

遠い親戚より近くの他人 いざという時は近所が頼み

遠くて近きは男女の仲〔枕草紙〕 男女の仲は結ばれやすい

遠くの音が聞こえるときは雨前 (気象)

道理そこのけ無理が通る〔沖津白波五〕

 〈無理が通れば道理が引っ込む〉 無理も言ってみるものだ

道理を通せば義理が立たず

 無理に義理立てしようとすれば道理に外れることがある

道理百遍 義理一遍 道理を教えるより義理に絡む話が相手の胸に響く

得取るより名を取れ 金儲けより名誉が大切だ

どこで暮らすも一生 住み良い所で暮らそう

所変われば品変わる 土地が変われば風俗習慣も変わる

年取れば金より我が子 我が子の愛情が深い

年寄りと釘の頭は引っ込むが良い 出過ぎない方が良い

年寄りのいる家に落度はない 老人の知恵と経験

年寄りの物忘れ、若い者の無分別 これが欠点

どじょうが鮎(あゆ)になり 【どじょう・同情】【鮎・愛】語呂合せ

土手を築くなら芝〈竹〉植えろ 崩壊予防(生活の知恵)

隣の銀飯より我が家の麦飯 隣の米飯より我が家の麦飯

隣の麦飯ゃ旨い隣の花は赤い〉 人の物はよく見える

(とび)が鷹(たか)ン子産った出藍の誉〉 親より子供が優秀

鳶が鳴くと晴れ 鳶は予知能力がある(気象)

(とび)の高飛びは嵐の前ぶれ (気象)

土間が湿れば雨 (気象)

富には人が集り 貧乏には親戚も離るる 世の常

とも入り(脇玄関)の家は後絶えになる 俗説

友引きの日の葬式には棺桶に藁(わら)人形を入れろ

 死者が友を引き連れると思われた 俗説

土用丑の日に鰻喰えば達者か 鰻は滋養強壮の妙薬

取らぬ狸の皮算用 手に入る前から当てにするな

虎は死して皮を残し 人は死して名を残す〔十訓抄〕

 虎のように人も死後に名声を残せ

とり()は喰うとも、ドリ(からざ)喰うな 俗説

 ※高蛋白で栄養価が高いので食べたが良い

とり()の夜鳴きは不吉 通常、夜は鳴かない

取ろう取ろうで取られる

 取ってやろうと思うあまりかえって取られてしまう

泥棒は盗ったしこ 泥棒より火事が恐い

泥棒捕まえて縄をなう 準備を怠って、なお無方針

泥棒を捕らえてみれば我が子なり

 意外な事態に窮す 我が子も心許せぬとは悲しい限り